魔ステの中止

 

 

今、Twitterを賑やかしている某ミュージカル中止、、。個人的に、去年の魔ステを思い出さずにはいられませんでした。

 

 

「魔入りました!入間くん」THE STAGE 

通称、魔入間ステ・魔ステ

 

2023年5月19日~28日にシアターGロッソにて公演予定だった。

 

結論から書くと、14公演中7公演中止。原因はプロジェクションマッピング映像の不具合。

 

 

私はこの魔入間の原作ファンでこの舞台が2.5次元作品初観劇でした。

正直、舞台化を心から喜べなかったので意見を言うにはまず自分の目で観てからだと思い、初日のチケットを取りました。

 

実際公演が近づくにつれ高まる気分、期待、、

Twitterでは原作者の西先生の稽古場見学ツイートや俳優さん方の告知ツイートがあり、5月には舞台化発表の12月からは考えられないほど毎日毎日楽しみにしていました。

 

そして5月19日当日、昼食を食べながらTwitterのTLを眺めていたら不穏な文字列。「【重要なお知らせ】」

 

 

この第1報での中止理由は「準備中に生じたトラブル」「キャストの皆様の安全を考慮」でした。

 

一瞬で頭が真っ白になり、一瞬で落ち込んだ。

しかし、「キャストの皆様の安全を考慮」するための中止だと言われればしょうがないと思った。とりあえずキャストの体調不良とか怪我とかではなさそうで良かったし、払い戻しあるからまた別日にチケット取り直すか、、と頭を切り替えた。

すぐに23日のチケットを確保し、またTwitterのTLに戻った。

 

すると西先生のツイートが目に飛び込んできた。

 

 

なんとゲリラサイン会の開催をしてくれるらしい。

舞台公式、原作漫画公式アカウントではなく原作者の個人アカウントでの告知に驚いたが、内心ちょっとラッキーだなと思いつつ準備し現場へ向かった。

 

ゲリラで行われたサイン会は、原作者の西先生、主演の宮崎さん、二番手の松井さんの3名が対応してくれた。どなたか1人だけ選んでサインして貰えるのかと思いきや、なんと3人ともにして貰えた。

流石にお話する時間は無く、流れ作業であったが、全員舞台中止の悲しみとお客さんに向ける笑顔が入り交じった表情で対応しており、特に松井さんには「他の日もチケットあるので楽しみにしています(意訳)」と声をかけたら、「ありがとうございます!(*^^*) 」ととびきりな笑顔と嬉しそうなトーンで返していただけた。(これがのちに松井さん推しになる理由である。)

 

 

サイン会告知の流れをみるに、確認だけとって急いで西先生が告知→俳優さん2人も参加決定→公式アカウントで詳細の発表、なのかなあと思う。

 

この日は金曜日(金曜は仕事をしない定休日(ファンブック参照))で、西先生はツイートに「本日シアターGロッソに伺う予定がありました」と書かれているので本来初日観劇予定だったと思う。落胆するファンに向けて自分が出来る最大限の楽しい思い出をつくってくれた西先生に感謝しかない。

また引用にあるように、金曜土曜の中止分を金曜の夕方に対応したため、「急すぎる」「仕事で行けない」「不公平」等、一部では不満の声も出た。

 

 

そして1日後の20日、なんと21日の2公演も中止が発表された。

 

中止理由は「上演に必要な映像素材のトラブル」。

少し理由が細かく明かされた。映像素材のトラブルとはなんだろう?素材のデータが消えた?それならコピーは何故保持していないのだろう、素材が完成していなかった?そんなはずあるのか、小屋入りしてゲネもしているはずだ、投影が上手くいかなかった?その調整に丸3日も要するとはとても思えない、、と理由を考えてみては違うような気がして、、、、ここまでくると、2.5次元舞台が初めてでもこんな中止はありえないなと思った。

 

22日正午、またもや中止が発表された。

 

呆れたというより、ですよね〜〜!と思った。

公式アカウントは21日の丸一日音沙汰なく不穏な空気が流れていたので覚悟していた。

私が取り直したチケットも払い戻し対象となった。 

 

また私はチケットを取り直した。中止理由とされるプロジェクションマッピングがどうしても見たくなったからである。

 

このツイートでの中止理由は変わらず、映像素材のトラブル。5日間時間をとってもなおらないトラブルが素人には想像しがたいが、、。

また、中止に対する補填も加わった。払い戻し、日替わりキャスト動画(円盤に収録しないバクステ映像、配信は確か7,8月頃だった)、ライブ配信(定点)、オリジナルグッズ(確かシールだった)。 S席特典も対象者には後日郵送され手厚い対応だった。

 

これを最後に、翌24日ソワレから幕が上がった。

取り直し2回目のチケットで無事観劇することができ、個人的には満足のいく内容であった。 

 

最終的に、責任の所在も明らかになり一部変更という形ではあるが公演することができたことを嬉しく思う。

 

 

時は流れ2024年2月。舞台の再演が発表された。

めちゃくちゃ嬉しかった。アンケートに再演と続編を希望し、買う予定のなかったグッズをたくさん購入、円盤まで注文してほんの少しでもいいから再演への足掛かりとなって欲しかった。

これだけではなく、中止公演対象者に特別イベントの無料招待が抽選ではあるもののご用意された。まだ対応が続いていたのかと驚いた。こんなにも手厚い対応はここまで約1年2.5次元界隈をみてきて異例だと思った。

 

ただ、中止理由が途中で若干変わったり(キャストの安全を理由に出しとけばいいでしょ感)、初日だけでも運営のお偉いさんが出てきて観客の前で謝罪すらも無し、再発防止など今後の内部対応策も公表・発表せずで若干モヤりも残っています。

初日カテコで主演の宮崎さんが申し訳なさそうな、やっと板に立てて嬉しそうな、感情の行方不明な表情をされていたのが印象的だった。今回は映像トラブルなので演者も被害者側だが、作品を提供する側の代表として謝罪していて 胸が痛かった。

 

 

わたしは、個人的に、誰も悪くない中止は自然災害くらいだと考えている。運営のミス、美術さん、舞台装置のミス、演者の体調管理、等。

 

正直な話、わたしは舞台以外にも趣味があり、時間の融通がきく職業で、首都圏在住なので中止になっても他の人より落胆しないのかもしれない。それでも、そのひと公演を楽しみに仕事を頑張り 洋服を考え 化粧をする時間を考えると悲しい。

 

 

 

この界隈が賑わっている昨今、とりあえず数打って儲けている印象がどうしてもあるが、今一度体制を見直してほしい。